2015/07/02

「どこやったっけ?」

「おいまゆ!冷やしたスイカどこやったっけ?」という表現について、少し

「冷やしたスイカどこやったっけ?」という文章は、関西系方言話者にとっては、二種類の読み取り方ができる

A: 冷やしたスイカどこやったっけ?→冷やしたスイカ(は)どこだったっけ?→『冷やしたスイカはどこにあったか?』
B: 冷やしたスイカどこやったっけ?→冷やしたスイカ(を)どこ(に)遣ったっけ?→『(我々は)冷やしたスイカをどこに置いた/位置させたか?』

Aは関西系方言の断定の表現「~や」の活用によって生じた「やった」、Bは共通語「遣る」の活用によって生じた「やった」

この状況においてはどちらの意味で発話されていてもおかしくないが、発話者である向井拓海氏は神奈川県出身であるため、Bとして発話されていると考えるのが自然

実際に発話される際、AとBとではアクセント(イントネーション?)が異なるため、聞き分けることは簡単
A: どこや↑ったっけ
B: ど↑こやったっけ

が、文字化した際、アクセント(イントネーション?)は欠落してしまい、AとBを読み分けることは困難になる

富山弁(関西系方言)話者であるところの自分は、最初この文章をAとして誤解して読み取ってしまった結果、「なにゆえ向井拓海氏が富山弁を?」と違和感を覚えた

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